Inner Circle

クール ブリタニア

公園、ペット、古事。ロンドンについて知られているいくつかのこと。

クール ブリタニア
4年前の北京オリンピックのようにあからさまではないにせよ、地元の人々との会話をすると確実にその期待感が伝わってくる。

「いつの日か、あなたの人生がフェイスブックでそのふりをしているような素晴らしい日が来るかも」というジョークが世間を行き交っている。

先日読んだある記事には、世界最大の社会的ネットワーク上で他人の人生がどんなにエキサイティングか見ることが憂鬱で、一部の人々がどのように彼らのニュースフィードを読むのを止めたのか、について書かれていた。

そうは言っても正直に告白すると、私が1月中旬に5日間を過ごしたロンドンでの出来事は、私のフェイスブックに載せた写真のとおり、素晴らしいものだった。

滞在中の5日間、ずっと輝く太陽と真っ青な空が広がり、最高の天気の中で心地よい気分で過ごせたことも大きかった。

そしてもうひとつラッキーだったのは、ホテルが公園のすぐ隣にあったということだ。なぜなら、イギリス人の偉業をひとつあげるとしたら、それはガーデニングであることは間違いないから。私の部屋からはケンジントン公園が一望でき、毎朝5時に真っ暗な空をゆっくりとオレンジ色の朝日が染めていく風景をまるで映画を見るように楽しむことができた。

日が昇ると同時に、寒さに負けないようにしっかりと厚着をして公園に出かける。きりりとした空気の中のウォーキング。爽やかな一日のスタートに、これほど素晴らしいものが他にあるだろうか?

公園内には人よりも多くの犬がいるので、ひとりでいることを忘れてしまう。もし、イギリス人がフィッシュ&チップスより好きなものをひとつ挙げるとしたら、それはきっと犬だと思う。リードから解放された犬たちが、自由に駆け回る姿を見ているだけでも楽しいひとときだ。

ひとりの女性が彼女のプードルの前に水入りのボールを置いて「さぁクエンティン、水を飲まなくちゃだめよ」と言っていたが、クエンティンと呼ばれるその犬は、木々のにおいを嗅ぐのに忙しく、まったくそれどころではないらしい。

かつてケンジントン宮殿のプライベート庭園だったケンジントン公園は、現在、4つのロイヤルパークのひとつとしてロンドンに緑豊かな憩いの場を提供している。時間が許せば、グリーンパーク、ハイドパーク、セントジェームスパークのすべてのロイヤルパークを巡ってみるのもお勧めだ。

改装中の宮殿はすっかりカバーで覆われていたが、ウィリアム王子とキャサリン妃がやがてここで暮らし始める頃には、この公園の人気がさらに高まることは間違いないだろう。

ロンドンは2012年の今年、オリンピック開催地として例年以上に多くの旅行者を迎えようとしている。その興奮が控えめながら街を包みこんでいる。4年前の北京オリンピックのようにあからさまではないにせよ、地元の人々との会話をすると確実にその期待感が伝わってくる。

私が出会ったあるタクシードライバーは、「オリンピックは自分の人生においてロンドンで開催される最も大きな国際イベントだし、我々には確かにこれが必要なんだ」と語っていた。

ロンドンは、近年、政治的にも経済的にもいくつかの厳しい時代を経験してきたが、きっとこのオリンピックを機にロンドン市民たちの気持ちが一つになって、彼らの歴史的な街に新たな誇りが加えられるのではないだろうか。

この街の歴史もまた魅力のひとつだ。ある晩、わたしは王立裁判所で開催された夕食会に出席することになった。美しいアーチをくぐり19世紀のネオゴシック建築に浸っていると、英国紳士が「あなたは、わたしたちの素晴らい歴史を認めずにはいられないでしょう」と話しかけてきた。

この建物には88の法廷があり、私たちは控訴院の見学ツアーに参加することができた。英国の法廷ドラマ好きな私にとって、まるでドラマの中に入りこんだような錯覚を覚えるところだった。ここはまた、1945年に大英帝国で絞首刑になった最後の女囚人、ルース・エリスが没した場所でもある。

「フランスでは情熱の犯罪と呼ばれていましたが、英国では、浮気をした彼を殺したかったと認めたルースは有罪となり、死刑が執行されたのでした」とガイドが説明してくれた。

ラジオで2012年のオリンピックのケータリング計画について紹介されていた。1948年のロンドンオリンピックの時とは比較にならないほどの多彩さと印象的な料理であるということに加え、オーガニック食品や持続可能性についても重点が置かれているという。

1948年の大会に出場した女性アスリートが「わたしたちは戦後の配給時代だったので、あの時はアメリカの選手たちが食べきれないほどの食事をしているのを見て羨ましかったわ。そして、彼らの弁当箱に残っているものをチームメイトと一緒に食べたのよ」と笑いながら当時を振り返っていた。

前回の北京オリンピックの閉会式にナショナルユースシアターでパフォーマンスをした少女をはじめ、何人かの人たちからロンドンオリンピックにまた来るようにと誘いを受けながら、私はこの地を発った。

彼女はロンドンに集結するアスリートたちのためにパフォーマンスをするひとりとして、自信満々に言った。「絶対に見に来なくちゃだめよ。今まで最高のものになるから」

*ロンドンに新たなおもてなしの心を提案するシャングリ・ラ ホテル ザ・シャード ロンドンは、2013年にオープンを予定しています。

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