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ペナンの世界遺産に吹きこまれる新たな息吹

イェオ・シュウ・フーンにとって、我が家ほど素敵なものはない

ペナンの世界遺産に吹きこまれる新たな息吹
この変化は自然に起きたものであり、そこには生き生きとした文化が感じられる。決して観光を目的として作られたものではない。

ペナンの我が家に帰って一番の楽しみのひとつが、母と一緒に市場に出かけることだ。

先日、いつものように買い物に出かけてふと気づいたのだが、市場がいつのまにか以前よりも清潔で明るく、こざっぱりとした雰囲気になっている。ごみごみした感じも少なくなり、出かけるのがますます楽しくなりそうだ。何といっても市場の香りや活気を感じながら一日をスタートできるのは嬉しいものである。

最近、ペナンを旅行者の視点で見るようになって、新たな喜びを発見した。ここ数年、ジョージタウンで起きている変化がそれである。ムントリロードには父方の菩提寺があり、位牌なども納められているのだが、かつては退屈な通りにすぎなかったこの場所が今では遺産探訪コースに組み込まれ、さらに、ヘリテージスタイルのブティックホテル、ムントリミュースの出現で注目度が上がっているという。このホテルは、プラナカンの裕福な商人が往来していた1800年代後半には馬車小屋として使われていた。

その後、馬車に代わって車が普及すると車庫として使われるようになり、さらに今日ではおしゃれなカフェと、2階に12部屋を備えるホテルとして使用されている。ここの料理は最高で、特にラクサレマックとミーシアムはお勧めだ。世界遺産であるジョージタウンにはムントリミュースのほかにも古い建物を活かした店が数多く造られており、徒歩で散策するのにうってつけの場所となっている。

寺院や建物の壁にはアートな装飾が施され、意表を突く道路標識が通りに彩りと活気を与え、オリジナリティを大切にした一軒一軒のカフェが、かつては荒廃寸前だった店舗や街全体を魅力的な場所に変えてくれている。

この変化は自然に起きたものであり、そこには生き生きとした文化が感じられる。決して観光を目的として作られたものではない。通りを歩きながら、私は、祖母が健在だった時代、彼女がこの街で元気に暮らしていた時代にタイムスリップしたかのような思いにとらわれた。

ペナンの人々は、この変化を一種のルネッサンスと呼んでいる。シャングリ・ラ ラササヤン リゾート&スパ ペナンのダイレクター・オブ・コミュニケーションであるスレイマン・ツンク・アブドゥール・ラーマン氏に、この変化をどう思うか尋ねたところ、次のように答えてくれた。「素晴らしいことだと思います。ペナンに新しい命が吹き込まれたのです。人々がこの街を訪れる新たなきっかけとなるはずです。」ビーチは憩いの場として今もなお健在だが、その上にさらに、文化的、歴史的な魅力が加わったということだろう。いずれにしても、この変化によって島全体がこれまで以上に身近で訪れやすい場所になったように感じられる。

さらに、ペナン州首相のリム・グアンエン氏には、この島が今日なぜこのような特別な変化を遂げることになったのかを尋ねてみたが、首相ですら明確な答えはわからないという。「理由はわかりませんが、少なくとも、ペナンに来ると心が安らぐのは確かですね。」1920年代、まだ16歳の少女の頃にペナンに移住してきた私の祖母も、この首相の言葉にうなずいているに違いない。

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