Inner Circle

新しい見かた、新しい視点

ロンドンで注目を集める新スポット、バーモンドジーとサザーク区

新しい見かた、新しい視点
サザーク区ではイギリスのテキスタイルとファッションの歴史も吹きガラスと同じくらい簡単に学べます。

タイエ・テラシがTEDトークで言った言葉に「どこの出身か聞くのではなく、どこが地元か聞くべきだ」というものがあります。ロンドンは私が地元レベルで知っている街のひとつです。80年代に数カ月住んだ経験があり、それから数十年間、1年に1回はロンドンを訪れています。ロンドンの中心部、美術館、路地、地域などけっこう詳しいと思っていましたが、今回の旅は新鮮な視点から「知っているはずのロンドン」を見ることができました

まず高所からそれを感じました。私は「偉大なる御開帳」と呼んでいますが、シャングリ・ラ ホテル ザ・シャード ロンドンの客室ドアのスロットにキーカードを入れた瞬間、自動でカーテンが開き目の前に壮大な景色が広がるのです。

中央にテムズ川、右にタワーブリッジ、両岸に建物が立ち並ぶ景色を前に、2,000年の歴史の中で飢饉、大火、殺人、王家の陰謀、戦争など人類史のさまざまなドラマを見てきた街が現在も続く開発で姿を変えていく様子に驚きを感じました。

ホテルはサザーク区中心部にあります。昔は犯罪多発地域として知られていましたが(チャールズ・ディケンズの「オリバー・ツイスト」の舞台もここ)、過去10年で復興し今では街で一番のおしゃれな地域へと変貌を遂げました。今はフェイギンやアートフル・ドジャーではなく、アーティストやファッションデザイナーに会う確率のほうが高いでしょう。

ホテルのすぐ隣にはロンドンブリッジ駅があります。1836年開業で、イギリスで4番目に乗降客数の多いターミナルとして毎年540万人の利用者があります。現在大規模な再開発が行われていて、完成すると混雑するこのエリアが一段と混雑するようになるでしょう。

英国公認ブルーバッジガイドをお願いして、バーモンドジーストリートとその周辺をめぐる2時間のウォーキングツアーに参加しました。この地域の歴史と発展、開発について学んだだけでなく、ここに根付いたカフェのオーナー、吹きガラス職人、アーティストにも出会うチャンスがありました。

有名なバラ・マーケットはツアーのスタートとゴールにぴったりの場所です。クッパでスコーンを流し込みながら、歴史についてガイドの説明を聞きましょう。この地域の大部分は第二次世界大戦で焼失し、その結果、新旧の建物が混ざった独特の景観ができたということです。

バーモンドジーストリートにあった倉庫ではバター、砂糖、紅茶などを保管していましたが、テムズ川の深さが足りなかったことで倉庫は使われなくなり放置されていました。そこに戦争が起きて荒廃が進みました。19世紀には皮なめし工場があったそうで、当時この地域に立ち込めていた臭いが想像できます。

1690年建立の聖マリア・マグダレナ教会はとても素敵でした。この地域で唯一空爆を逃れた建物だそうです。

ガイドは「空爆する必要性がなかったのではないか」と言いました。クラフトビール鋳造所のバーモンドジービアマイルはパブ好きには見逃せない場所で、土曜の夜には盛り上がりを見せます。 

80年代にはサッチャー前首相の政策でロンドン・ドックランズ再開発公社(LDDC)計画がスタートし、サザーク区は計画が履行された最新エリアのひとつです。再開発されたにもかかわらず古い建物が残されていて「新しい」ものより「古い」もののほうが多く、私が住んでいる場所とは正反対なところが気に入っています。

1897年開業で100年以上の歴史を持つホースシューインでは、古き良きスタイルでビールを楽しめます。まだ午前中なら、近隣の新しいカフェで職人技が光るコーヒーとエクアドルのチョコレートを味わいましょう。昔の監視所には今はちょっと変わったケーキとコーヒーのお店が入っています。当時は内臓の売買が金になったことから、遺体から内臓を取ろうとする被害を防ぐためにここで警備員が墓地を監視していました。今は犬のおしゃれな首輪やバニラとルバーブの手作りジャムなどさまざまなものを扱うショップがあります。

サザーク区ではイギリスのテキスタイルとファッションの歴史も吹きガラスと同じくらい簡単に学べます。ホワイトキューブは倉庫を改築したギャラリーで、アブストラクトなライトのインスタレーションを見学しました。近くのテート・モダンでは「ザ・ワールド・ゴーズ・ポップ」展を開催していて、ポップカルチャーアーティストの目を通して見た歴史を探ってきました。

テート・モダンのすぐ近くにあるシェークスピアのグローブ座は、再建されたグローブ座とサム・ワナメイカー劇場が入っています。シェークスピアも最近再考され、バービカンでのハムレットにベネディクト・カンバーバッチが出演したことで多くのファンが詰めかけました。ほとんどが狂気のデンマーク王よりカンバーバッチに夢中だったとしても、少なくともシェークスピアを見に来たことには間違いありません。

不朽の古典を現代的にアレンジすることは、古い作品を新しい観客にアピールするために不可欠です。だからこそ深い歴史を持つロンドンにシャングリ・ラがオープンしたことは重要な意味があります。見晴らしの利く立地が古き良き伝統への新しい視点を呼び起こし、観光客の注目をもっと集めてもおかしくない歴史ある地域に、新しい風を吹き込む助けになるのです。

ハッピーホリデー!

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