Inner Circle

歩いて見つける楽しみ

イェオ・シュウ・フーンが、なじみの街をさらに掘り下げた結果

歩いて見つける楽しみ
見た目も雰囲気も似たような街が多い今、他より少しだけ知っているような気がする街から離れるのは新鮮です。

散策は徒歩が一番です。裏まで知っていると思っていた場所をしっかり歩いてみたら、実は知らなかったと気づかされたことが2回ありました。

まずは私の地元ペナンのプラウティクスという地区です。ここで育ったのに、この地についてほとんど何も知らなかったことは、ある意味、恥ずかしさを感じました。この地から選出されたタン・ソー・ヒューイ国会議員発案のプラウティクス・ヘリテージ・トレイルは、まだ公式ツアーとして発表されてはいませんが、タン氏が計画するイベント開催への試みの一環として私と友人が招待されました。

プラウティクス(ネズミの島という意味)は豊かな歴史と独特のコミュニティを持ち、島一番の屋台料理を楽しめる地区です。この名前になった理由には諸説あり、一番有名なのは1810年頃に船でやってきたタイ人と白人の混血人種がそういうあだ名をつけたというものです。船を泊めた島の沿岸では干潮時に底の砂が露出し、ネズミが沖に向かっているように見えたことからプラウティクスという名前がつけられたと言われています。

この地区はペナンの縮図で、それこそが今日ペナンを構築しているものです。タイ人、ミャンマー人、アジア人と白人の混血をルーツに持ち、多文化の奥深さと商店の人たちがペナンの豊かで活気ある地区のひとつを形作るのに大きな役割を果たしています。

このツアーでは、1811年にタイとポルトガルのカトリックコミュニティが建立したローマカトリック教会(無原罪の聖母司教座教会)、イギリスからタイ人コミュニティに土地が譲渡された1984年以降に建立されたタイ寺院のワット・チャヤマンカララム、1803年建立のダーミカラマ・ミャンマー寺院を訪れました。

最も関心を持ったのは、タイ人、ミャンマー人、混血からなる地元コミュニティが、この地を形成する重要な位置をどのように占めることになったのか、ということです。それに、88歳の店主が今も店先に立つ、ここで一番古い自転車屋さん(レイ・セン)や、地元で愛されるビスケットを販売する昔ながらの食料品店(バン・ジョー・リー)など、小さな商店で働く人たちの話も興味深いものでした。

ツアーは約2時間ですが、私たちがしょっちゅう屋台で止まるのでもっと長くかかりました。ここにはバンコク・レーン・ミーゴレン(インド式焼きそば)やシンフア・チャークィティオ(米麺の焼きそば)など有名な屋台が立ち並んでいます。今年60周年を迎えるプラウティクス市場はペナンで最も活気ある人気の生鮮市場のひとつです。

地球を半周して、ヒドゥン・シークレットが主催するメルボルンのウォーキングツアーにも参加しました。代表者のフィオナ・スイートマンさんが独立心で知られるこの街を案内してくれて、興味あることを伝えると、自分では絶対に見つけられないような路地、小道、お店に連れて行ってくれます。子供向けの書店リトル・ブック・ストアは30年続いていて、地産の食品のみを取り扱うクレメンティーンでは屋上で生産するハチミツが新たに話題を呼んでいます。

ツアーではここで事業をする個性的な人たちに出会うチャンスもあり、私は“メルボルンで一番小さなカフェ”を経営する女性に会いました。ローカル・バーズというカフェは実際バーカウンターと狭いスペースだけで、ここでオーナーがブラウニーを焼いています。

“メルボルンで一番小さなバー”にも行きました。伝統的なヨーロッパのカクテルをメルボルンで流行らそうとしている2人のヨーロッパ人が経営するバー・アメリカーノというところで、立ち飲みで10人入ればもういっぱいです。待っている人の列を見て初めてここにバーがあるとわかるようなところです。

小汚い路地を人気スポットに変えた頭の切れる経営者もいました。色とりどりのランプをぶら下げてテーブルを置き、リトル・ハバナに迷い込んだような雰囲気でキューバのサンドイッチを楽しめるお店を作ったのです。

メルボルンで一番大きな銀行、オーストラリア・コモンウェルス銀行はエレガントなロビーを一般開放していて、ここも見学しました。街のあちこちにストリートアートがあります。イギリスが持ち込んだモミジバスズカケノキの話も聞きました。花粉症が大きな問題になっていて、種の実を作りすぎないよう木にホルモン剤を打っているというのです。

2つのウォーキングツアーでよかったのは、地元の伝統や遺産を大事にして、地元事業を支援していることですが、もっと重要なのは観光客の私がその土地に対して強い興味を持てるということです。

見た目も雰囲気も似たような街が多い今、他より少しだけ知っているような気がする街から離れるのは新鮮です。その地にまつわる話や出会った人々のおかげで、その街と何かつながりを持てたような感覚で、またいつか来たいと思わせてくれます 。

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