Inner Circle

大きさがすべてではない

イェオ・シュウ・フンが旅行中に閑静で小さな町を好む理由とは。

大きさがすべてではない
キャセイズパークや、カーディフ城近辺のシヴィック地区は、「ブリテン諸島で最も洗練された官庁街」として評価されています。

私が出張で大都市に訪れるほど、出張期間の始まりや最後で小さな街を探求したくなります。結局、旅行が興味深くなるのはいつも遠回りしたときなのです。

私の名付け娘のキンバリーと一緒に、ロンドンからウェールズの首都、カーディフまで電車で訪れ、週末を過ごしました。天気の良い春の午後にカーディフ沿いを歩きながら、シンバルやドラムの音を聞いたのはケルトの中心部でした。

「あれって獅子舞?」と私は少ししゃれのつもりでキンバリーに尋ねました。龍が神話にでてくる架空の怪物であった当時や場所では、獅子舞はまったく私たちの念頭にはありませんでした。カーディフアセンブリーホールのすぐ外で獅子舞が披露されていました。興味深々でキンバリーと私は見物人の中に入っていきました。

2人の男性のアクロバットが入った小さな獅子でしたが、実に動きが鋭く元気いっぱいで茶目っ気のある大きな猫が、カーディフの歴史的中心部で演じられる小さな中国文化のパフォーマンスを見るために集まった子供達や大人を笑顔にさせていました。

移民、特にその多くは中国人で、1900年代にカーディフベイに移住し始め、1950年までには、タイガーベイとブートタウン周辺の地域は、市内で最も文化的多様性のある地域になりました。カーディフ湾堰の開発がベイエリアをトップのライフスタイルのレクリエーション地区へとよみがえらせました。カーディフで獅子舞に驚かない人はおらず、世界がどのようにグローバル化しているのかを表した時代の象徴なのです。そして欧州諸国が、ヨーロッパの国々に訪れる中国人旅行者の新しい傾向に慣れつつあることを示しています。

カーディフは確実にここ数年で変化し、訪問者にとってはより国際的な都市になりました。ロンドンで見かける食品やショップブランドのほとんどはここで見つけることができます。こういった変化は相当な犠牲を払っており、ハイストリートの独立した商店は取り残され、大きな小売ブランドに取り代わってさえいます。私は、カーディフマーケットにある地元の肉屋がなくなっていてがっくりしました。こういった小さな商店は、テスコやセインズブリーといった大型店と競合できないのです。

それでも、昔ながらのカーディフが今なお残っている場所もあります。キャセイズパークや、カーディフ城近辺のシヴィック地区は、「ブリテン諸島で最も洗練された官庁街」として評価されています。ここでは、20世紀初期の建築物や中央公園エリアのアレクサンドラガーデンズがあります。テンプル・オブ・ピースやシティホール、ウェールズ国立美術館などの華やかなエドワード七世時代の建物もすべてここにあります。カーディフクラウンコートやカーディフ大学のキャンパスに属しているその他の建物もいくつかあります。

ウェールズ国立美術館は無料で入場できるため、絶対的に訪れる価値があります。私はデイヴィスシスターズコレクションが最も印象的でした。ミッドウェールズ出身のグウェンドリン・デイヴィス(1882~1951年)とマーガレット・デイヴィス(1884~1963年)の二人の姉妹は、20世紀で最も素晴らしいイギリスの美術コレクションの一つを集め、ロダンやモネ、マネなど、260点の芸術品を美術館に惜しみなく遺贈しました。群れがいない時には、すべての芸術品を独り占めして見ることができます。

こういったことが、人ごみから離れ、自分自身の空間や時間を見出すことができる小さな町を旅行する魅力なのです。

カーディフは、ロンドンから電車で3時間以内の場所です。

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