Inner Circle

心に描いていた物語が現実になる場所、ダブリン

イェオ・シュウ・フーンが語るアイルランドの心と魂

心に描いていた物語が現実になる場所、ダブリン
画像を通じてビールの製法を見ることができるし、アロマセラピー コーナーではホップの香りを感じることができる。

ジェームス・ヒルトンが、著書の「失われた地平線」 で語っているシャングリ・ラの物語のように、旅人は物語で心動かされるものだ。物語の才能において、アイルランド人の右に出る者はいない。つまり、アイルランドのフォークソングは、ダブリン空港に到着したその時から体験が始まるのだ。

ホテルへ向かうタクシーの中で、ドライバーのジェームスが経済の話をしてくれた。「未だに苦しい状況だね。まったく。この政治屋は、認めようとしていないが、実際、皆は肌で感じているよ。この男の父親は、まったくのごろつきじじいでね、俺は絶対こいつには投票しないね。」そして音楽が流れた。「俺の行きつけのパブに来て、踊ってみないかい。」ジェームスのアイルランド人らしい軽快な話しぶりが、流れる滝とうねるような丘を連想させてくれた。街の中で、数日後には見ることができると期待していることだ。

しかし、まず街が私を心から歌を歌いたくなる気分にさせてくれた。きっと、アイルランド人も彼らの歌が大好きだからだろう。今回は、初めてここを訪れる方と一緒だったので、音楽を巡るツアーを予約しておいた。パブからパブへとフォーク音楽を聴いて、歌を通じて語られる愛や悲しみの物語を楽しむのだ。歌と歌の間に、バーコーナーに行ってビールを飲んだり、ビリヤードのゲームを楽しんだりできる。その晩、私たちは2軒のパブに連れていってもらった。そして、2軒目の店でツアーを終わらせることにした。私たちはとにかく座って飲みながら、いろいろな話をしてくれるバーテンダーと友達になりたかったのだ。

しかし、一番の物語は、ギネス・ストアハウスで、私たちのために特別ツアーをアレンジしてくれた総支配人のポール・カーティーが話してくれた内容だ。私はギネスの物語にはいつも感心させられてばかりだ。ペナンで幼少時代を過ごし、看板やテレビに何度となく現れたギネスである。「Guinness is good for you(ギネスはとても良いものです)」というキャッチフレーズがいまだに頭の隅にこびりついている。そして、年間100万人を超える訪問客を迎えるストアハウスでは、その宣伝文句が1929年に作られたということを知った。

ギネスの物語は、もっと昔の1759年に始まった。アーサー・ギネスが、使われていなかった55エーカーの土地を、年間45ポンドで9千年間使用するリース契約にサインしたのだ。そしてそのビジネスは、6世代にわたって家族に引き継がれ、後にグランド・メトロポリタン社と合併して、1997年にダイアゲオPLC社が発足した。セント・ジェームス・ゲート・ブリューワリー社が、日に350万パイントのビールを醸造していていることや、ギネスの黒い色を醸し出す原材料の秘密が10%のローストされた大麦だということも知った。

ツアーは、人間の5感すべてを使って体感できる。画像を通じてビールの製法を見ることができるし、アロマセラピー コーナーではホップの香りを感じることができる。ギネスの楽しみ方講座では、味わうことができるし、ギネスアカデミーではパイントグラスへの完璧なビールの注ぎ方が学べる。試験に合格すれば認定証がもらえる。私の一番のお気に入りは、ギネスの広告コーナーだ。1920年以来のさまざまな印刷広告が展示されている。本当に宝物である。ブランドを象徴するハープの形のロゴは、1862年から使われていて、展示室には手を動かすと演奏が始まるインタラクティブなハープが置いてある。

そして、さまざまなことを学んだり遊んだりした後、最後にカフェでギネスのビーフパイとビールが楽しめる。もし時間に余裕があるようであれば、屋上のバーでもう1杯のビールを飲んで、ダブリンの街の景色を眺めることができる。最後はショッピングである。巨大な店があるのだ。ギネスのチップスはアジアの旅行客に人気がある。私も友達から2箱買ってくるように頼まれていた。

2箱のチップスを抱えてタクシーに飛び乗ると、運転手が訊いてきた。「何を買ったんだい?」私が買った物を伝えると、くすくす笑って「ああ、ギネスね。実はね、俺のおじいちゃんがそこで働いててさ、、、。」と、彼の物語が始まった。

メモ:ダブリンの物語は、シャングリ・ラがザ・シャードに、オープンしたばかりの最新のホテルがあるロンドンからそう遠く離れていない。イギリスの究極のアドベンチャーを体感するなら、ロンドンに数日滞在してから、アイルランドへと向うのことをお勧めする。そうすれば、もっとたくさんの物語のために、たくさんのエピソードが生まれるに違いない。

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