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料理はお好きですか?

今月はイェオ・シュウ・フーンがキッチンで腕まくり。

料理はお好きですか?
バルセロナの天気は上々。明るい日差しと冷たく乾いた空気が肌に心地よく、さわやかな風がヨーロッパの港町にいることを実感させてくれる。

先日、カーディフに旅行した折りに、ジェイミー・オリバーのイタリアン レストランに立寄った。一度、彼の料理を食べてみたいと思っていたのだ。と言っても、私はジェイミーの大ファンというわけでもなく、料理が好きというわけでもない。ごくたまにしか料理をしない部類に属すると自覚している。しかし、やってみると実は意外と楽しいものだし、うまくできれば満足感を得られるし、もっと頻繁にトライしてみたいという気もしているのである。ちなみに、子供たちに新鮮な食材を食べさせたいというジェイミーの食育活動には共感するし、見ている者に料理は楽しくて簡単だと思わせてしまう彼の手腕は見事だと思う。

レストランは、インテリアに木材を多用し、天井も高いので、実に居心地のいい雰囲気だ。店の中央が調理スペースで、購入可能な食品も並んでいる。地元の食材にこだわった店ということなので、私はバイガイとポロねぎのパスタ(いかにもウェールズらしいメニューだ)、友人は野生のきのこのリゾットをオーダーした。料理は絶品だ。サービスもきさくで、店内は活気に満ちていた。

ジェイミーに触発された私は、トマトとトリュフのパスタソース2缶をシンガポールに持ち帰り、後日、CHIJMES(チャイムス。飲食店などが集まる複合施設)にあるフレンチ レストランChef d’Tableで食事をした際に、シェフのジェイソンにソースの使い方を尋ねてみた。彼とは数年来の友人だ。料理人の友だちがいると、こういうときに頼りになる。ジェイソンいわく、「にんにくと玉ねぎとフレッシュハーブを加えるだけ。簡単さ。」

料理人は二言目には「簡単だ」と言う。ITに詳しい人物が、新しいパソコンの使い方を聞かれて、こともなげに「簡単だ」と言い放つのと同じである。ジェイソンは私と友人のために料理教室を開くことを提案してくれた。もちろん、こんな有難い話を断る理由はない。実は私は旅先で料理教室に参加するのが大好きなのだ。友人と一緒ならなおのこと。それに、あまり真剣になりすぎないのが肝心だ。タイで習った料理のレシピは(このときの教室では調理するより食べるのがメインだったが)、今でも折に触れて活躍してくれている。

そんなわけで、シンガポールに新しいクッキング教室が開設されたという話を耳にしたときは嬉しくてたまらなくなり、経営者であるダニエル・タン氏のもとに早速、お話を聞きに伺った。フード プレイグラウンドはオープンしてまだ7か月に過ぎないが、トリップアドバイザーではシンガポールのアトラクションとして早くも1位にランクされている。20名ほどが収容できるこぢんまりとしたスペースで開催されているが、先生役はプロの料理人ではなく、仕事を定年退職された方や専業主婦であるという点がなかなか好評を得ているという。

こうした方々は普段、実生活の中で身近な食材を用いて料理をしているもので、今日の旅人にとっては、そうした地元の人々と触れ合いながら本格的な体験ができることこそが嬉しいものなのである。温かな雰囲気の教室ではシンガポール料理を専門に教えており、観光客に人気があるのはもちろん、企業のチームビルディングのためのイベントにも活用されているという。グルメの国として知られるシンガポールに新たな食の魅力が加わったことで、食に興味のある観光客をより強く惹きつけるための重要な要素となることは間違いないだろう。

今、密かに温めている計画は、ジェイミーのレストランで購入してきたイタリアの食品を使って、フード プレイグラウンドで料理教室を開くというものだ。挑戦するメニューは、トマトとトリュフのカッペリーニ、フレッシュハーブ添え。参加にご興味をお持ちの方はいらっしゃるだろうか。もちろんシェフ ジェイソンにも声をかけるつもりである。

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