Inner Circle

今までで一番楽な休日

イェオ・シュウ・フーンが友だちの旅を追体験

今までで一番楽な休日
彼らはこの数年の間、以前にも増してさまざまな場所に出かけているようだが、世の中の流れとして、自分が体験したことや発見したことを仲間と共有し合うのが新たな旅の楽しみ方となっている。

アームチェアトラベラーというのも思ったほど悪くない。最近では、家にいながらにして旅行した気分になることも十分可能なのである。ただし、あくまで「気分」ではあるのだが。先日の連休では、誰もが旅行や行楽に出かける中、私は家でのんびり過ごすことにした。旅を職業にしていると、たまにはじっとしていたくなるものである。

そんなわけで、私は自分が住むシンガポールで普段通りの日常を過ごし、この街の旅行者になることにした。まず、行ってみたのは、ArtScienceミュージアム。ここではレゴを使った「ブロックの世界」展が開催されていたのだが、あんな小さなブロックであれほどのものを作れるとは、正直言って驚いた。そのあと、ミュージカルの「ジャージーボーイズ」を観劇し、すっかり幸せ気分でダンスのステップを踏みながら帰宅した。

セントーサ島の観光にも出かけ、ラサセントーサ リゾート シンガポールでおいしい食事を楽しんだ。このホテルは築20年ほどになるのだが、つい最近の改装で新しく生まれ変わり、楽しげな数多くの旅行客で活気にあふれていた。

ただし、休日のほとんどの時間は、友人たちの旅の様子をフォローすることに費やした。彼らはこの数年の間、以前にも増してさまざまな場所に出かけているようだが、世の中の流れとして、自分が体験したことや発見したことを仲間と共有し合うのが新たな旅の楽しみ方となっている。

友人たちの旅先は、リオ、マチュピチュ、漓江、ケアンズ、パリ、ロンドン、ルアンプラバン、チェンマイ、北海道、イスタンブール、スリランカなど、実にバラエティに富んでおり、まるで彼らと一緒に世界旅行に出かけているような気分に陥るほどだが、実際に私がしたことといえば、毎日フェイスブックにログインするだけなのである。

日本のニセコにスノーボードをしに行った友だち、スリランカのティートレイルで楽しい休日を過ごしている友だち、玉龍雪山まで出かけて行った友だち(私は、彼女が単なるあこがれだけでこの山を訪れたのではないかと睨んでいる。彼女のフェイスブックにはそうは書かれてないが、多少の美化や誇張は仮想世界ではご愛敬だ)、また、まつ毛を付けたフォルクスワーゲンのおちゃめな写真をリオから投稿している友だちもいる。最近では、ソーシャルネットワークを通して、他人の行動を追体験できるのだ。

何よりも、みんなが旅を楽しんでいる様子が見られるのは嬉しいものだ。旅とは楽しむものだし、写真数枚で楽しかった時間を共有できる。もちろん、入国手続きや空港や旅先での嫌な出来事について不満を言う人は常にいるが、旅は基本的に人を幸せにするものだし、素晴らしい体験を誰かと分かち合いたい気分にさせ、そして、周りの人たちを少しだけ羨ましがらせてしまうものなのだろう。

でも今回、私自身は羨ましさを感じなかった。どちらかと言えば、行きたいと思い続けながら、まだ行くことができていないさまざまな場所に、行きたいと思う気持ちが強くなったと言うべきか。休みの間の経験を基に、今年中とは言わないまでも将来訪れてみたい場所をいくつかリストアップしてみた。地中海でクルージング。マチュピチュでトレッキング。アルゼンチンでタンゴに挑戦。そして、リオには単純に行ってみたいだけ。

ソーシャルネットワークの素晴らしいところは、人々の旅心をくすぐることかもしれない。どうぞ良い旧正月を。ヘビが富と健康と幸せをもたらしてくれますように。

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