Inner Circle

さあ、何もしない時間を楽しんで!

今月は、いつも精力的に旅をするレギュラーコラムリストのイェオ・シュウ・フーン(Yeoh Siew Hoon)が、
オフへの切り替え方と何もしない贅沢について学びます。

さあ、何もしない時間を楽しんで!
毎日何かをしなければならない現代社会で、何もしないということがいかに難しいことなのでしょうか。

先週ある人と食事をしていて私はもう少しで、生クリームとキャラメルとクルミをトッピングしたホットチョコレートケーキを喉に詰まらせるところだった。その人がシャングリ・ラ ボラカイ リゾート&スパで10泊してきたと聞かされたからだ。

そもそも、自分の「死ぬ前に行きたい500の場所」リストに赤丸つきで載っている、そしてその噂を人からさんざん聞かされているこのリゾート地に、わたしは まだ行ったことがなかった。しかも、そこに10日間!どうしたらひとつの島の同じ場所で10日もじっとしていられるの?

「何してたの?」とわたしは聞いた。

「何も」と彼。まじめな顔で。

「何もしないで10日も?」

バニラアイスクリームのフルーツ添えをゆっくりと楽しむ彼の前で、わたしは自分のケーキを飲み込んでいた。

「うん、きつかったよ、10日何もしないっていうのは」と、あいかわらず大まじめな彼。

そう。人生の真実を分かち合えるのは、スイーツを前にしている時なのだ。

現代の私たちは日常、つねに何かしらしていなければならない。ツイッター、フェイスブック、メールにインスタントメッセージ、写真を撮ったり動画をシェアし たり。そしていつも、情報を求められたり、返事を要求されたりしている。たった1日、何もしないでいることすら想像しにくいのに、それを10日間なんて。

他人を観察してみればわかる。タクシーを待ちながら、電車の座席に座りながら、車を運転しながらでさえ。空港や飛行機の機内で座っているときも、わたしたちは常に何かのデバイスを操作している。

それはiPadの登場以来、増々ひどくなったかも。今やどこにいてもゲームができるのだから。アングリー バード、フィッシング ジョイ、ワーズ ウィズ フレンズ、ソリティアなど、どのゲームも常に何かしていたい人のために作られている。

そして旅行するときも、わたしたちはこれらの道具を持っていく。「退屈しないために」

「何もしないで退屈ってしなかったの?」わたしは友達に聞いた。

「それが目的だったんだ。退屈したかったんだ」と彼。

わたしは彼とこの会話が出来てよかったと思った。ちょうど、11月の後半に、まさに10日間のバカンスをラジャスタンで取る計画をしていたからだ。

アドベンチャー系専門の旅行社を経営している女友達がたしか、魅力的なアクティビティをあれこれ詰め込んでくれていた。ジャイサルメールでのラクダ乗り体験、ビカネールでのトンガ馬車乗り、そしてプシュカルでのラクダ馬車乗りとヨガレッスン。

彼女に「退屈する時間」もちゃんと組み込むように言わなくては。もしかしてそれがいちばん、わたしに必要なことなのかもしれないから。

もしラジャスタンでそれが無理なら、やっぱり行き先をボラカイに変えよう。ボラカイなら木の上のヴィラからフィリピンの青い海を見下ろしながら、最高の「退屈」を満喫できる気がするから。ビーチではさらさらの白砂を頬で触れてみたり、オレンジが食べたくなってしまうようなきれいな夕日を眺めたり。

これって何もしないうちにはいるのだろうか?

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